スパイラル

スパイラルブロック 10月例会


スパイラルブロック ブロック例会は、筑後市で創業100年を迎えられた宮田織物株式会社の代表取締役に就任されました吉開ひとみさんに報告頂きました。

 

スパイラルブロックでは毎回テーマを設けて、それにあった旬な報告者を選んでいて、今回のテーマが『事業領域』ということで吉開さんにもテーマに沿った内容で報告して頂きました。会場はスパイラルブロック副ブロック長の株式会社ビジョナリーアドバンス高木さんのセミナールームを利用させて頂きました。

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吉開さんの報告では、まず始めに100周年を迎えられたということで制作されたVTRを披露。宮田織物を象徴する「綿入れはんてん」がどのように生まれたのか、どんな思いで作り続けてきたのかが分かるとても素晴らしい内容でした。

 

また、創業当時の貴重な映像や前社長の思いなど、100年の歴史をしっかりと理解したところで、宮田織物さんが置かれている現状や新たな取り組みについてスライドを使った報告が始まりました。

繊維・織物業界は日本では非常に厳しい状況にあるということ。食品で言う所の国内自給率はおよそ4%しかないという惨状。また、今まで販路としてきた卸問屋の衰退。さらに織物用の機械も国産メーカーが廃業や撤退という状況にあり、自前で機械のメンテナンス用を確保しなければならない。
そんな誰もが逃げ出したくなるような厳しい状況の中で、今後100年の宮田織物の目指す「事業領域」として自社が強みとする顧客層の分析からはじまり、営業部門の強化、オリジナルブランドの開発、新規店舗の出店などを積極的に行っているということでした。

また、社員の風通しをよくする活動も積極的に行い、タテヨコのつながりを強化していらっしゃることもとても印象的でした。100年続く企業としてあぐらをかく訳でもなく、また厳しい現状を社員とともに打開しようという姿が、とても心に響きました。

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今回は準備が遅れてしまったにもかかわらず、快く報告を引き受けた頂いた吉開さんの人柄からはとても想像がつかない業界の厳しい現状をお話し頂き、また新しい100年へ向けた思いもご報告頂き、その情熱を感じられる素晴らしい内容でした。

 

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懇親会は10名で近隣の居酒屋「楽や」でスパイラルブロック名物「財布にやさしい懇親会」を開催、吉開さんを囲み盛り上がりました。

スパイラルブロック8月例会


 

 

今月のスパイラルブロックでは、有限会社魚住の魚住社長の経営報告をお聞きしました。

 

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魚住さんは「ユリシーズ」というブランドを立ち上げ、ストラップやケース等、カメラの周辺アクセサリーやバッグを製造し、インターネットを中心に販売しています。お客様は国内にとどまらず、北米、ブラジル、南アフリカ、北欧など、世界中に点在しています。

 

今回の報告では、魚住さんが、どうやってユリシーズというブランドを確立されたのか、またどのようにしてネット販売をしているのかなど、具体的な数字を交えながら、報告していただきました。

 

そもそも魚住さんは「味の魚住」という明太子のメーカーの二代目社長として、明太子の製造販売の仕事をしていました。順調に思えた明太子の製造販売でしたが、博多駅のリニューアル、そして明太子の原料のタラの乱獲による漁獲量の激減など、外部環境の変化により、業績は悪化の一途をたどりました。

 

明太子に変わる業務を模索した魚住さんは、2000年からはじめたネット販売のノウハウを活かし、自分が長年関わってきた趣味のカメラに関わる事を仕事にしようと一念発起し、2009年6月、カメラ事業部を設立。カメラの周辺アクセサリーの製造販売を開始します。新事業設立を決断した背景には、「写真が三度のメシより好き!」「写真にまつわる「不便・不足・不満」がたくさんあり、しかも手付かずの市場がある」「趣味でやっていた写真ブログで400万HITの実績がある」の3つでした。

 

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ユリシーズの経営理念は「こんなものが欲しかった × ずっと使いたい = ユリシーズ」。物や情報があふれている今の世の中で、我々の中には、既に「これがしたい!」「あれが欲しい!」といった明確なニーズが見えにくくなってきています。ユリシーズがモノ作り企業として取り組まなければならないのは、お客様の心の中にあって、お客様すら気付いていないようなモヤモヤとした欲求を敏感に汲み取り、それに明確な形を与えること。この理念に乗っ取り、現在、ユリシーズはオンリーワンの商品を次々にリリースし、多くのお客様を獲得し、順調に売上げを伸ばしています。

 

魚住さんの経営理念に基づいた経営姿勢、市場を俯瞰し、冷静に戦略を組み立てる緻密さは、多くの発見と示唆に富んでいました。例会に参加した多くの方が、それぞれに経営のヒントを得たのではないでしょうか。

 

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